「くすのき」は楠・楠木・樟と いろいろな書き方があります。

クスノキ科クスノキ属に分類されており、先述しましたが、主に国内は本州中南部から四国、九州、沖縄、海外では台湾、中国南部、インドネシアと比較的温かい地域に生育しています。

クスノキ(いろいろな書き方があるので今後は「クスノキ」と表記)の葉はスーッと鼻から抜けるメントールの様な清涼感を持っています。

その独特な香りから「臭し(くすし)」が語源とも言われています。

昔からクスノキの葉や煙、※樟脳(しょうのう)は昔から防虫剤鎮痛剤として使用されてきました。

 ※ 樟脳・・・クスノキの木片を水蒸気蒸留で抽出し結晶化させたもの。

日本専売公社(現 日本たばこ産業 JT)により1962年まで専売されていました。

戦後、GHQのダグラス・マッカーサーが政府に対し「政府事業運営のための公共企業体を組織するべき」として、

専売品としてタバコ・塩・樟脳の3つを国が管理するようにとの要求をする程、重要な製品でした。

今では樟脳と聞いても ピンとくる世代は少なくなっています。

さて、クスノキの効果ですが 先程、一部記載をしましたが防虫剤や鎮痛剤として使用されていました。

防虫剤としては今は化学技術の発展により専用製品(タンスに〇〇、ミセス△△ etc. )が安価で大量でできる時代になり、すっかり影を潜めてしまいました。

また、「カンフル剤として・・・」みたいな表現を昔は良く聞いていました。

え? 私?・・・私は参考までに40代です。

昔は強心剤として使用されていたこともあり、「駄目になりかけた物事を復活させるために使用される即効性のある手段」として比喩的に“カンフル剤”として・・・という表現を昔の人は使ったりもします。

今でも、「ムカデ除け」として、一部 道の駅で売られていたり(年間100kg くらいは売れている様子)、虫除けとしての効果は今でも健在です。

とはいえ、2021年の現在。大量生産、大量消費の時代。安くていいものは大量に世の中に出回っています。

防虫効果のより高い商品があります。ムカデ除けなら 専用の開発された商品が存在しています。

今回、ご紹介したかったのはクスノキ100%の「天然の香り」です。

スーッと鼻から抜ける、清涼感のある香り。

2020年から続くコロナウィルスの蔓延により、自宅にいる時間が長くなりました。

自宅勤務により働き方も多様になり、おうち時間も増えました。

普段でも毎日、パソコン画面と向き合う時間は多くなりました。

スマホ画面を見る時間も長くなりました。 昔はポケベルだったのに・・・

子どもの教育にプログラミングが取り入れられています。

デジタル庁が設立されました。

AI 技術ももっともっと加速していくでしょう。

そういう 私もデジタルが大好きです。

しかし、長い歴史の中でデジタルの文化は極々わずか。

人間は自然の中で生きてきました。

クスノキの天然100%の自然の香りは刺激された神経をスーッと和らげてくれます。

クスノキは神社にも多くありました。

子どもの頃に 神社で嗅いだ あの香りを思い出すかもしれません。

昔いった おばあちゃんの家のタンスの匂いかもしれません。

人の昔の記憶を思い出させるのは 「香り」と「音楽」だと言われています。

ヒノキのアロマオイルもいいですが、クスノキから精製された清涼感のある香りを 是非、感じて欲しいと思っています!